内用液の投与量算出方法

小児における用法及び用量

6.用法及び用量(抜粋)
通常、小児にはラロトレクチニブとして1回100mg/m2(体表面積)を1日2回経口投与する。ただし、1回100mgを超えないこと。なお、患者の状態により適宜減量する。

SCOUT試験における体表面積の求め方

Mosteller式

SCOUT試験においては体表面積はMosteller式で算出されていました。

Mosteller式

BSA:体表面積、Ht:身長、Wt:体重

SCOUT試験における内用液の投与量

SCOUT試験(国際共同第Ⅰ/Ⅱ相試験、試験20290)における内用液の投与量は以下のように設定されていました。

 

1.0mL未満の経口液剤の投与量

  • 最最も近い0.1mLに調整(四捨五入)する。
 

1.0mL以上の経口液剤の投与量

  • 最も近い0.2mLに調整(四捨五入)する。次の調整表を使用して、患者に必要な投与量を計算する。
1.0mL以上の経口液剤の投与量

内用液の投与量の目安(1回量換算スケール)

身長(cm)と体重(kg)から、ヴァイトラックビ®内用液の1回量の目安を知ることができます。
実際に投与される場合は、正確な投与量を算出いただき、ご使用ください。

 

身長40~70cm/体重1~5kg(目安)

身長40~70cm/体重1~5kg(目安)

身長71~130cm/体重6~40kg(目安)

身長71~130cm/体重6~40kg(目安)

6. 用法及び用量

通常、成人にはラロトレクチニブとして1回100mgを1日2回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
通常、小児にはラロトレクチニブとして1回100mg/m2(体表面積)を1日2回経口投与する。ただし、1回100mgを超えないこと。なお、患者の状態により適宜減量する。

 

7. 用法及び用量に関連する注意

7.3  本剤投与により副作用が発現した場合には、以下の基準を考慮して休薬・減量・中止すること。

用量調節基準※1

用量調節段階 成人及び体表面積が1.0m2以上の小児の投与量 体表面積が1.0m2未満の小児の投与量

1段階減量

1回75mgを1日2回経口投与 1回75mg/m2(体表面積)を1日2回経口投与

2段階減量

1回50mgを1日2回経口投与 1回50mg/m2(体表面積)を1日2回経口投与

3段階減量

1回100mgを1日1回経口投与 1回25mg/m2(体表面積)を1日2回経口投与※2
※1: 3段階を超える減量が必要な場合は、投与を中止すること。
※2: 3段階減量により1回25mg/m2を1日2回経口投与している小児は、体表面積が1.0m2を超えた場合でも、この投与量で継続すること。

副作用発現時の用量調節基準

程度 処置

グレード2

慎重に経過観察し、休薬・減量を考慮する。

グレード3又は4

ベースライン又はグレード1以下に回復するまで休薬する。
  • 4週間以内に回復した場合は、1段階減量して投与を再開できる。
  • 4週間以内に回復しなかった場合は、投与を中止する。